私もAIツールを日常的に活用している立場ですが、メビウスが打ち出している
「AIが自動で利益を生む」という宣伝文句には違和感を覚えました。
AIは確かに便利で可能性も大きいですが、万能ではありません。
現実の市場で「毎日5万円稼げる」といった数字を
AIだけで実現するのは不可能に近い話です。
メビウスの狙いは「高額課金モデル」
メビウスが表向きに掲げるのは「AIが自動で稼ぐ仕組み」ですが、
裏にあるのは典型的な高額課金モデルです。
最初は無料で安心感を与え、次に低価格商品を提示し、
その後に数十万円単位の本命商品を売り込む。
これは情報商材ビジネスでよくある王道の流れです。
宣伝の入り口戦略

広告やSNSでよく見かけるのは、次のようなコピーです。
- 「元手ゼロで月収100万円」
- 「スマホ一つでAIが自動で稼ぐ」
- 「毎日平均5万円の利益を保証」
これらは初心者が最も惹かれるワードを狙ったものです。特に「ゼロから」「保証」という言葉は心理的に強く響き、冷静な判断を奪います。
見込み客の囲い込み
LINE登録後は毎日のようにメッセージや動画が送られてきます。
内容は「AI時代に乗り遅れるな」「今だけ限定」という煽りが多く、行動を急かすものです。
ここでの目的は「迷う時間を与えずに信じ込ませる」こと。
AIという専門的で理解しづらいテーマを利用し、
「自分には難しいからこの人に任せよう」と思わせる構造になっています。
高額商品の正体
最終的に提示されるのは
数十万円に及ぶツールやコミュニティ、コンサル契約です。
金額帯は30〜80万円が中心で、追加のサポート費用やアップセルが用意されているケースも多いと考えられます。
つまり、AIで稼ぐ仕組みよりも「AIをダシにして高額商品を売る」ことが本質です。
運営者側の収益モデル
運営者は以下の流れで利益を得ています。
- 無料登録から大量の見込み客を集める
- LINE配信で教育・洗脳を行う
- 数万円の商品で購入ハードルを下げる
- 本命の高額商品を売り込む
- アップセルや追加契約で収益を伸ばす
ここまでの流れは、まるで分厚い営業マニュアルのように仕組まれており
1人当たりの顧客単価を最大化することがゴールになっています。
「返金保証」の本当の役割

よくある「全額返金保証」も実際には返金を狙ったものではなく
安心感を演出するためのセールストークです。
条件が細かく設定されており
普通に使っている限り返金できる人はほぼいないのが現実。
結果的にユーザーが「安全だ」と錯覚し、購入を後押しする仕掛けになっています。
AIを利用した“権威付け”
AI自体は確かに注目分野ですが
メビウスの説明には具体的な技術的裏付けがほとんどありません。
使われているのは「AI」という言葉そのもののイメージ。
これを利用して「最先端」「今しかない」と思わせることで
ユーザーを高額課金へと導いています。
一発逆転ではなく積み重ねを
メビウスのビジネスは、AIで稼がせることよりも
「AIの夢」を売ることで収益を上げるモデルです。
短期間で大金を得るのではなく、コツコツ積み重ねる副業こそ現実的な道。
筋トレと同じで、小さな努力を継続することが最終的な成果につながると私は考えています。