こんにちは。
40歳で社内SEの管理職をしている管理人です。
AIツールを業務に導入しながら、効率化の面白さと怖さを日々感じています。
副業に関しても、「時間がない」「調べすぎて動けない」という人は多いですよね。
私自身も、過去にブログ副業で4時間睡眠を続けながら努力したのに成果が出ず
情報に溺れて動けなくなった時期がありました。
そんな経験から言えるのは──
案件を見抜くには「構造」と「金の流れ」を見ること。
今回話題の「金田利夫 × 樫村浩明 × 20億円給付金」案件も
その構造を理解すれば危険性が見えてきます。
SNSを中心に広がる“高額給付金”の誘い

最近ではSNSやLINEでこんなコピーが見られます。
💬 「あなたは20億円の給付対象です!」
💬 「議員秘書が紹介する特別ルート」
💬 「残り5名だけが受け取れます」
これらの文面には共通する特徴があります。
- 「特別」「限定」「保証」といった心理トリガーの多用
- LINE登録を誘導する設計
- 登録後に“確定連絡”を装う流れ
この手口、構造的には典型的な
「給付金型詐欺」と呼ばれるタイプです。
“国家”や“議員”といった単語を使って「信頼できる雰囲気」を作るのが特徴です。
実際の誘導の流れを分解してみた
ステップ①:SNS広告からLINEへ誘導
まずはX(旧Twitter)やFacebook広告で「あなたは対象者です」と表示。
クリックするとLINE登録フォームが出てきます。
ステップ②:給付確定のメッセージで信頼感を演出
登録後すぐに「あなたの給付金が確定しました」という連絡。
この時点で多くの人が“もう受け取れるんだ”と信じてしまいます。
ステップ③:名目を変えた前払い請求
「事務手数料」「審査料」「保証費」などの名目で数千〜数万円を要求。
支払い手段はAppleギフトカードや電子マネー。
ステップ④:さらに“追い請求”
支払い後に「口座が凍結した」「再認証が必要」と言われ、
さらに金銭を要求される──。
これが最終的な資金回収フェーズです。
💡 ポイント
LINE登録 → 信頼演出 → 小額支払い → 追加請求
という“ステップ型詐欺構造”が基本パターンです。
「議員秘書」や「特別ルート」はなぜ信じられてしまうのか?
心理学的に言えば、これは権威付け効果(Authority Bias)を利用した手法です。
「政治家」「秘書」「公的機関」という言葉が出てくると、
私たちは“信用していいもの”だと錯覚しやすくなる。
しかし、調べてみると「樫村浩明」という人物に公的記録はなく
議員秘書としての実体も確認されていません。
つまり、“名前と肩書き”による信頼演出が目的であり
本質的には「心理操作型の詐欺構造」なのです。
ドメインを追うと見えてくる「使い回しの実態」
調査の中で確認されたURLの一部を紹介します。
wealthawaits.bizbean-for.commiraclegrant.net
これらのドメインは過去に複数の詐欺案件にも使われており
同一グループが名前を変えて使い回していると考えられます。
ドメインを変えることで、検索対策をリセットし、再び“新品”のように見せる。
この繰り返しで被害が継続しているのです。
「20億円」という数字が使われる理由

なぜ20億円という荒唐無稽な数字を使うのか?
それは心理的に人の理性を奪う「極端値トリガー」です。
- 非現実的な数字で脳を“驚かせる”
- 興奮状態にして冷静な判断を奪う
- “もしかして”という希望を植え付ける
「20億円」というのは、理性を飛ばすための演出。
根拠ではなく、ただの心理操作なのです。
構造を表にすると…
| 段階 | 内容 | 運営の目的 |
|---|---|---|
| ① 集客 | SNS広告・LINE誘導 | 見込み客リストを確保 |
| ② 信頼形成 | 議員秘書・特別ルート | 心理的抵抗を減らす |
| ③ 資金回収 | 前払い・追加請求 | 金銭の直接回収 |
| ④ 撤退 | アカウント削除・新規名義 | 証拠隠滅と再展開 |
最初は無料や少額から入り、徐々に金額を上げていくのが特徴です。
怪しい案件の見抜き方
🟧 以下に当てはまる場合は要注意です。
- 公的給付を「LINE」で案内してくる
- 前払いを要求される
- 支払いが電子マネー・ギフトカード
- 実際の出金報告がない
- 運営者情報が曖昧
- 「保証」「100%」「確実」などの言葉を多用
2項目以上当てはまるなら、即ブロック+通報を。
被害に遭ったら取るべき行動
🧩 手順①:即ブロック
LINE・メールの通知をオフに。
🧩 手順②:証拠を保存
やり取り・送金履歴・ギフト番号をスクリーンショット。
🧩 手順③:通報
消費者ホットライン(188)または警察相談(#9110)へ。
🧩 手順④:パスワード変更
念のため主要アカウントも保護を。
🧩 手順⑤:二次詐欺に注意
「返金代行」を名乗る詐欺も多発中です。
警察庁は明言しています。
“メッセージアプリで公的機関を名乗る連絡は詐欺”。
本当に安心できる副業とは?
私の経験上、信頼できる副業は次の3つの条件を満たします。
✅ 前払い不要(報酬は成果後)
✅ 運営実体が確認できる(法人情報・実績)
✅ 小さく積み上げられる仕組み(スキル育成型)
たとえば、記事ライティング・AIツール活用・クラウドワークスなど。
時間はかかりますが、継続できる方が結果は確実です。
まとめ:大金の誘惑に出会ったら“まず一晩置く”

- 「20億円」などの極端な金額ワードはすべて心理操作
- 「議員秘書」「保証付き」も信頼の演出に過ぎない
- 怪しいと感じたら #9110 または 188 へ相談
💬 筋トレも副業も同じです。
「安全に、コツコツ積む」ことこそが最短ルート。
派手な数字より、確かな一歩を積み重ねましょう。