AIと自動売買をうたう“新時代の副業”に潜むリスクを、現役SEが徹底解析!


💡AIブームに便乗する“副業ビジネス”の影

こんにちは、リョウです。
普段は社内SEとしてシステム開発やAI導入を担当しています。


最近では副業の世界でも「AIで稼ぐ」「スマホで自動収益」といった言葉をよく見かけますよね。

確かにAIの力はすごい。


しかし、「AIで勝手にお金が入る」なんて

スマホ1台でOK」「タップするだけ」「AIが自動で利益を出す」

などのキャッチコピーが並ぶこの案件を
エンジニアの視点から“裏側の構造”を徹底的に分解していきます。


🧩 QRL(キュリオ)とは?表向きの仕組み

広告やLP(ランディングページ)で強調されている内容を簡単にまとめると

以下のようになります。

🔸 スマホで完結・タップ操作だけでOK
🔸 資金不要・初心者でも即日スタート
🔸 AIによる自動売買で利益が生まれる
🔸 副業経験ゼロでもプロがサポート

一見すると、「これなら自分にもできそう」と思わせる構成です。

では、なぜ“うまい話”に見えるのか?
実はそこに、心理をつく設計が隠されています。


🧠 ステップ①LINE登録で「顧客情報」を収集

最初のステップはLINE登録。
この段階で入力するのは、名前・年齢・職業・収入・目標金額など。

ここで重要なのは
あなたが「副業に興味がある」「お金を稼ぎたい」という属性データを差し出していること。


つまり、無料登録の時点で、すでにあなたは「商品」になっている可能性があります。

💬(ポイント)
→ LINE登録=無料ではなく、「販売リストに加わる」という意味だと覚えておきましょう。


💻 ステップ②「体験型」アプリで信頼を得る

次に出てくるのが、「報酬が貯まる体験アプリ」。


ボタンをタップするだけで、画面上に報酬額が増えていくように見える——
そんな演出がよく使われます。

この段階で多くの人が
「本当に稼げるかも」と錯覚してしまいます。

しかし、ここで表示されている数字は
本物のお金ではなく“擬似報酬”の可能性が高い。


これで心理的ハードルを下げ、次のステップへと誘導します。


💰 ステップ③上位プラン・有料コースへの誘導

ある程度信頼を得た後に、LINEやメールで届くのが次の一言です。

「本格的に稼ぐなら上位プランへ」
「AI稼働システムをフル解放するには登録が必要です」
「サポート付きプランで安定収益!」

ここで提示されるのは


・ライトコース:数万円
・ベーシック:10万円前後
・スタンダード:20〜30万円超


つまり、稼ぐための仕組みを買わせて利益を出す構造になっています。


⚠️ ステップ④「AI自動売買ツール」の正体

AI自動売買と聞くと、専門的で難しそうに思えますが


実際にAIの学習モデルやアルゴリズムが開示されているわけではありません。

多くのケースで


「AIが相場を読み取る」「自動でエントリー」などと説明されますが

エンジニア目線で言えば
“AI”というよりは「固定条件の自動スクリプト」のような単純処理の可能性が高いです。

AIという言葉を使うことで、「難しそう」「すごそう」と思わせる。
これが、現代の副業マーケティングの王道手法なのです。


🚫 ステップ⑤“出金できない構造”が存在する

口コミや報告で特に多いのが、「報酬が貯まっても出金できない」という声です。


その裏には次のような仕組みが隠れています。

・出金可能額が高すぎる(例:1万円以上)
・手数料が高額(30〜50%)
・審査に数週間かかる
・規約違反で報酬失効

技術的には、「報酬残高」はただの表示データです。


サーバー側で“数字を見せるだけ”の構造でも成り立ちます。


出金条件を厳しく設定することで

支払いを抑えるビジネスモデルになっている可能性が高いです。


🔄 ステップ⑥“別案件への誘導”でリストを再利用

さらに調べていくと


という報告も複数ありました。

つまり一度登録したあなたの情報が
別の副業プロジェクトや情報商材ビジネスに使い回されるのです。

💬(注意)
→ 「LINEが増えた」「知らないアカウントから勧誘が来た」という場合は、この構造の可能性が高いです。


🧮 合資会社QRLの“実質的な収益構造”を整理

全体像をシンプルに図式化すると、以下のような形です。

  1. 無料登録 → 顧客情報を獲得
  2. 擬似体験で信頼を作る
  3. 有料プランで高額課金を誘導
  4. 継続サポート・追加契約で利益を積み上げる
  5. 登録者データを他案件に再利用

つまり、「あなたが稼ぐ仕組み」ではなく
あなたから稼ぐ仕組み」です。


💬 現役エンジニアの視点で見た「危険信号」

QRLのような案件を見分けるとき、私が最初にチェックするポイントは以下の5つです。

✅ 自動売買ロジックの開示がない
✅ 出金条件・手数料の説明が不明瞭
✅ 運営者情報(所在地・代表者)が曖昧
✅ 利用規約や返金ルールが確認できない
✅ 広告に「誰でも・放置で・自動」などの表現がある

このうち2つ以上が当てはまる案件は、かなりリスクが高いと判断します。


🧩 リョウの結論 AI副業を選ぶなら“構造”を見抜け!

結論として、合資会社QRL(キュリオ)は

・AIが何をしているのか不明
・有料プラン誘導の構造
・出金制限・審査による制御

AI副業という言葉に魅力を感じるのは自然なこと。
でも、AIを“使う人間”と“信じる人間”の間には大きな差があります。

AIで稼ぐのは、「AIを使いこなした人」だけです。


🔍 情報の波に流されないための3か条

💡 1. 「無料で稼げる」は存在しない
💡 2. 「AIが代わりに」は疑ってかかれ
💡 3. 契約・出金・運営情報を必ず確認する


技術の進化が早い今だからこそ、冷静に見抜く力を身につけましょう。


🧱 リョウの最終チェックリスト

  • 登録=リスト収集型の入口
  • 自動売買ロジックは非公開のまま
  • 有料プランで高額課金を狙う構造
  • 出金条件が厳しく、換金不可のケースも
  • AIの正体が曖昧なまま販売が進む


💬 リョウの一言

「AIは人を助ける道具。けれど“人の欲”までは制御できない。」
だからこそ、技術より“判断力”を磨こう。

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